サラ金で借りたお金、不払いのままにしておくことは可能なの?
サラ金は、今では消費者金融という言葉で表わされるのが一般的になってきた、サラリーマン金融を省略した言葉です。そのサラ金、つまり消費者金融は、自動契約機があったりインターネットで申し込むことができて誰にも知られずに借り入れをすることができたりと、お金に困った時に人にお金を借りずに済むとても便利な存在となっています。
しかし、その便利さゆえに、ついつい借り過ぎてしまったということが起こりやすいのもまた事実です。そのような状態に陥って返済ができなくなってしまった時、このまま借金を不払いにして何とか逃げることができないのかと考えることがあっても不思議ではありません。それでは、実際にそのようなことが可能なのでしょうか。
これは、相当難しいと言わざるをえません。確かに借金には時効があるのですが、これは督促する側が法的な手段を何も取らずにいた場合にのみ成立することなので、借りたお金を返してほしいと言わないサラ金があるとは考えにくいからです。どうしてもお金が払えないと、掛かってきた電話に出なかったり自宅にいないようにしたりすることも考えられますが、そうなると職場に連絡が行きます。
職場は、仕事をするためには行かないわけにはいかない場所ですから、そこに連絡をすれば連絡がつく可能性もかなり高くなりますよね。そのように、サラ金の側も不払いのお金を回収するための手段をきちんと考えています。
それでは、極端な話ですが、夜逃げをするなどの強制的な手段を選んだとしたらどうでしょうか。そうなると、仕事もやめなければならないでしょうし、新しく住む場所を探すことも必要になります。その時にお金がなかったとしたら、どうにもできないのはよくわかりますよね。また新たに仕事に就く場合も、履歴書に書く内容にも困ってしまいます。つまり、こういった方法は現実的ではないということになります。
さらに、放置している間も利息はつきますので、返済しようと思った時には返済できないような金額になっていることも考えられます。それに、不払いのままにしておくと、それ以降ローンが利用できないことにもなります。どの方面から考えても、サラ金から借りたお金を不払いのままにしておくことに利益はありません。
したがって、逃げることが絶対に不可能とは言いませんが、できる可能性はかなり低く、さらにその後の生活を考えると不払いのままにするという選択は勧められません。もし、どうしても借金が払えないのであれば、自己破産や債務整理をするなど法律にのっとった対処をする方がよっぽど現実的です。
これらは、法的な手段を用いて返済できない借金を清算する方法ですので、きちんとした手続きを踏んだことになります。もちろん、それによってデメリットを伴うこともありますが、正式な手続きを踏まずに逃げるよりも生活を立て直せる可能性ははるかに高くなります。そのため、借金が払えないのであれば、不払いにしたまま逃げることを考えるのではなく、今後も社会的な生活が送れるようにするためにも法的な手続きを取りましょう。